竹の資源化
放置竹林の整備が遅々として進まない要因の一つとして、木材のように燃やせないという竹の特性ゆえの理由があります。それゆえ、廃棄処理ができずに伐採された竹は放置され腐敗するのを待つしかないという現状が、放置竹林増大を加速する事にもなっています。
昨今、地球温暖化対策との一つとして、再生可能エネルギーである動植物の有機廃棄物利用するバイオマス発電が話題になっていますが、カーボンニュートラルな木質バイオマス発電は、大気中のCO2濃度上昇を抑制するもとして注目されています。
しかし、竹は以下の問題点故にバイオマス発電に不向きとされてきました。

問題点1.カリウムを多く含んでいる
竹は「カリウム」を多く含んでいるため、灰が溶岩状になってしまう温度(軟化温度)が「680~900度」で、一般的な木材よりも低いという特性がある。
そのため、竹を大型のボイラーで燃焼させると「クリンカ」と呼ばれる溶岩が発生し、焼却炉の耐火材などに張り付いてしまい、クリンカを剥がす際に、耐火材が損傷し、焼却炉が破損してしまう。
問題点2.塩素を多く含んでいる
竹の塩素濃度は1,000~5,000ppm(0.1~0.5%)で一般的な木材よりも高い数値で、これも発電設備に悪影響を与える。塩素は耐火材や伝熱管などを腐食させてしまうため、バイオマス燃料として使いにくい原因となる。


問題点3.ダイオキシンが発生する
竹を低温で燃焼させることで、ダイオキシン類が発生する。
ダイオキシンは、発がん性があるとされる化合物で、ダイオキシン類を発生させないように高温で燃焼させたとしても、200~500℃でダイオキシンが再合成する。そのため、対策が必要になってしまう。